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印刷コンサルティング
印刷に関する事でしたら何なりとご相談下さい。出張しない限り相談に料金は頂きません
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紙を媒体とした印刷物は減る傾向にあります。その数少ない印刷物を業界では価格競争で奪い合っています。
印刷業で飯を食うなら印刷の事をもっと勉強した方が良いと思います。
もちろん、現場に従事している人等は詳しい人も沢山おります、ただ制作担当及び営業さん達の知識は決して豊かとは言えません。
技術的な事は現場に任せれば良い!なんて思っていたら最終印刷工程でトラブルを起こす元凶になり兼ねません。
たとえば営業が新規ユーザーから受注…制作担当がデザインして校正を出します、ユーザーはカッコいいデザインに1発でOK!
さて現場に持ち込みます、現場でこんなの刷れない、たとえ刷れても物凄い手間が掛るし時間も費用もかかると言われる、結局信用を失う結果になります。
最低限の基礎を学んでいれば制作段階である程度考慮したデザインで制作出来たはずです。
私は、この業界一筋に35年従事してました、入口の制作から出口の製本まで熟知しているつもりです、今までは企業秘密的な事もお答え致します。

ここでは、よく有る事例で気を付けなければいけない事、私が経験した呆れた営業さん 等を少しずつ書いていくつもりです。
M E N U
一般の方向け及び印刷の基礎
オフセット印刷の仕組み
オフセッ印刷以外の印刷方式
カラー印刷の原理

業界向け特に気を付けなければいけない事柄
次回更新に続く!
■オフセット印刷の仕組み■

簡単に言うと油と水の反発しあう特性を利用した印刷方法で、平らな版面に化学的に水がなじむ部分(無地部分)と水をはじく部分(絵柄部分)に処理されたプレート状の版(アルミ版、ポリエステル版、紙版等)へ全体に水ローラーにて均一かつ薄く水を供給し、すかさずインクローラーにてインクを供給します。
すると油性のインクは水をはじく部分にのみ綺麗に付着しています。
次にブランケットと言うゴムで出来た大きなローラー
(ブランケット胴)に画像を転写します。
そして印胴と言う大きなローラーの間に紙を挟んで絵柄を転写します。
版から直接紙に転写するのではなく、一度ゴムに転写することがオフセットの言葉の由来です。
油性のインクと水の微妙なバランスにて印刷するため機械の精度、安定度が品質の良し悪しを決定させます。
現在ほとんどの商業印刷がこのオフセット印刷による物です。
 ○○
概略図↑ 実際にはローラーは複数本使用してインクを良く練っって柔らかくした上で版に供給されます。
ユニット1つに付き1色印刷出来ます。カラー印刷機は、このユニットが4個連続している機械です。


 オフセット印刷以外の印刷方式
 
■活版印刷(凸版)
グーテンベルクによる世界で最初の印刷方式で、基本的に活字を並べて印刷する方法です。
一般家庭で言うと印鑑とかスタンプの出っ張ったところにインクを着けて印刷したり、図画工作でやった版画等がこの分野になります。現在は殆んどの印刷業者で採用していません。活字自体も過去のものとなっております。

■グラビア印刷(凹版)
微細な濃淡が表現できるので、深みのある重厚な写真画像の印刷に適している。
雑誌のグラビアと言う言葉はココからきています。
学校でやった事が有ると思いますが、下敷きに針等で傷を付けて全体にインクを塗り、ふき取った後傷ついた部分に入り込んだインクに圧力を掛けて紙に転写する版画がこの分野になります。
版制作コストが割高で小部数の印刷には向きませんし、かなり大掛かりな設備が必要なので一部の大手印刷業者しか扱いません。
オフセット印刷の濃淡は、網点で再現しますが、この方式では溝の深さでインキ量を調整して濃淡を出してます。
現在でもタバコや食品のパッケージ印刷など大量部数印刷する用途に利用されてます。

■スクリーン印刷(孔版)
ガリ版、謄写版等の一昔前の学校などで多く使われてました。最近では家庭用プリントゴッコが有名です。
Tシャツ等の衣類へのプリントはほとんどこの方法です。比較的簡単でその気になれば少ない投資で開業可能です。
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カラー印刷の原理
一般的な印刷物は、フルカラーの物でも4色のインクの組み合わせで再現されています。
理論上では色の3原色(紅、藍、黄)で完全に再現出来るはずですが、
インクの特性上、黒の再現性が良くないので補色として黒(印刷業界ではスミと言う)を追加してシャドー引締めています。
一般の方がよく驚くのが、赤は色の原色ではありません、紅と黄の混合で再現します(下記図参照)。
一般に市販されているカラープリンタも基本的に印刷業者の印刷と同じですが、薄い色を再現しやすくするため
それぞれ薄藍、薄紅等追加して6色インクとか7色インクとかになっているケースも有ります。
ただインクジェットプリンタインクには蛍光成分が含まれているため印刷インクとは色調がかなり違ってきます。
インクジェットの色に合わせて?と言う発注がたまに有りますが、はっきり言って不可能です。

印刷物等の色の3原色(C,M,Y)テレビ等の光の3原色(R,G,B)
          白を基盤に色を重ねて段々暗くなって行きます。     黒を基盤に光を重ねて段々明るくなって行きます。
全く反対の性質を持つ「色の3原色」と「光の3原色」
上の図の通り、両者は全く反対の性質を持っており、時々問題をおこします。
パソコンのモニターは光の3原色なので、パソコン上で色々編集して、紙に印刷する場合、光の3原色から色の3原色に変換して出力さ
せています、したがってモニターの色と印刷の色がなかなか合わないと言うのは当然と言えば当然です。
いかにカラーマッチングさせるかがポイントとなっております
左の写真の様なカラー原稿が有ったとします。
 これを印刷しようとした場合、色の3原色を1色ずつの版に分ける
 必要があります(濃度については網点と言う小さな点の集まりの
 大きさで表現)ひと昔前は、製版カメラを使ってカラーフィルターに
 て1色ずつカラー分解していました。
 それはまさしく職人技でしたが、その後カラースキャナーと言うコ
 ンピューターを使用した装置が出現し一挙にカラー印刷が普及し
 ました。
 その後DTPが一般化し、誰でも簡単にカラー編集しイメージセッタ
 ー及びCTPと言った装置にて色分解済みのフィルム又は刷版が
 パソコンさえ使えれば簡単に高品質な版を出力することが出来る
 ようになりました。
 下記の4枚の写真が色分解されたそれぞれの版です。一般的な
 4色機は、墨、藍、紅、黄の順に正確な見当にて刷り重ねて行き
 ます。普通の単色印刷機でも4回機械に通す事によりカラー印刷
 は可能です(印刷順は業者ごとに異なる) 
墨版(BK) シアン版(C) マゼンタ版(M) イエロー版(Y)

それぞれの色版を刷り重ねるイメージ
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